夜中にトイレに行きたくて目が覚めてしまうと、なかなか寝付けなかったりしますよね。
寝る前の水分を控えたり、汗をかいてから寝るようにしたりと工夫されている人も多いと思います。
ABC朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』で夜間頻尿の原因や治療法について特集していました。さっそくご紹介します!
夜間頻尿の原因とは?

夜間頻尿とは、就寝中に1回以上トイレに起きてしまうことを言います。夜間頻尿の推定患者数は、4500万人もいるそうで40代で40%、80代以上は90%とも言われているそうです。
原因は、加齢と共に足に余分な水分が溜まりやすくなり、昼間にむくみとして溜まった水分が横になると尿に変わって排出されるからです。
女性の夜間頻尿の原因は?

女性は閉経後に夜間頻尿になるケースが多いといわれています。これは女性ホルモンが関係しており、中でも「エストロゲン」が影響しているとされます。
エストロゲンは膀胱周辺の筋肉や尿道の知覚、交感神経などをコントロールして排尿を促します。閉経するとこのエストロゲンが減少し、排尿機能の低下が起きることがあります。
さらに肥満、メタボ、生活習慣病などが加わると さらに夜間頻尿を発症しやすくなるそうです。
夜間頻尿は病気のサインということもあるので、気になる場合は一度病院で診てもらうようにしましょう。
20代と30代では原因や対処法が違うの?

閉経後に多い頻尿ですが、20代、30代でも発症します。20代と30代では原因も少し異なるようですので、まとめてみました。
◎10~20代◎
10~20代で頻尿を発症する場合、膀胱の病気だけでなく生活環境やストレスが原因の可能性があります。・膀胱炎
女性の約20%が経験している膀胱炎ですが、早い場合は10代後半からかかることもあります。最近が膀胱に張り込む急性膀胱炎が最も多く、症状は頻尿の他に残尿感や痛みが現れます。
【原因】
排尿の我慢、不潔な性交渉 など
・心因性排尿
ストレスからくる自律神経の乱れがから起こります。特徴としては夜間頻尿はみられない点です。リラックスしていたり、朝起きた時などにも頻尿はみられません。
【原因】
過密スケジュール、家庭環境、人間関係、緊張状態が長く続く など
・水分の過剰摂取
よくあることですが、水分の過剰摂取は頻尿の原因になることも。特にお茶やコーヒー、コーラといったカフェインを含む飲み物は利尿作用があるので飲みすぎに注意しましょう。
◎30~40代◎
この年代になると10~20代の原因の他に、膀胱や子宮、卵巣などの病気が原因という可能性があります。中でも多いものを紹介します。・過活動膀胱
CMなどで耳にしたこともある人がいると思います。この病気は尿が膀胱に十分溜まっていなくてもトイレに行きたくなってしまう病気です。
男女合わせて800万人以上が罹患しており、身近な病気なんですよ。人によっては夜間頻尿や切迫性尿失禁がみられることも。
・子宮筋腫
女性疾病で最も多い病気です。30~40代に多く、筋腫といっても良性なので命に関わる病気ではありません。しかし生理関連のトラブルの原因になります。
筋腫が大きくなると膀胱を圧迫するため頻尿を引き起こします。他にも便秘や腰痛の症状が出る場合があります。
・卵巣腫瘍
卵巣に出来る腫瘍ですが、場合によっては直径20cmを超えることがあります。そうなると膀胱を圧迫するため頻尿を引き起こします。
初期段階での自覚はほぼないのが特徴です。閉経後に不正出血がある場合、卵巣腫瘍を疑ってみた方がいいでしょう。
とはいえ9割は良性とされているので深刻に考えすぎないようにしましょう。ストレスは万病のもとです。
夜間頻尿の治療法は?

「たけしのみんなの家庭の医学」で紹介された夜間頻尿の治療法としては、『骨盤底筋を鍛えること』で大幅に改善できると言われていました。
和歌山市を例にすれば、介護予防で健康体操を導入したら10年後にはかなり夜間頻尿が減少したそうです。

しかし、骨盤底筋を鍛えるだけでは改善しにくいのですが、『夜、湯舟に体をつける』ことで大幅に改善されるそうです。体を温めることで、起きている時間に尿が出る分、夜間頻尿が減るのだとか!
夜間頻尿対策でお風呂に入る場合は、寝る4時間前に入浴するのが効果的です。
夜間頻尿になると、何度も目を覚まして熟睡できないので 昼間もだるかったりして良いことがありませんよね。寝る4時間前に入浴するだけで、夜間頻尿を改善できるなら、気軽に試せるのでオススメです。